舞台「オルレアンの少女 -ジャンヌ・ダルク-」
くまさんの心意気を大切にしていきたいはるです。
今回舞台「オルレアンの少女 -ジャンヌ・ダルク-」
10/9(日) 昼・夜 東京公演
10/16(日)大阪公演 の3公演に行きました。
今ぼくは20代前半で、自分が大人とこどもの境にいると思っています。
大人ってなに?これから自分はどんな人になりたいんだろう?と絶賛迷走中です。
そんな僕が受け取ったものを残そうと思います。
それは今、僕らが生きている世界で起きている問題に対する意識です。
正直、世界情勢とか社会問題だとか"無関心"でした。
例えば、投票も親に連れて行かれてたから行く。
誰に入れても変わらんでしょ() と特に考えたことはありませんでした。
テレビに映る日本から8000km離れた地で起きてる争いは、まるで映像作品を見るかのように別世界のこと、"他人事"だと思っていました。
そんな僕は初めてこの舞台を観るとき開演前は、これからどんな景色が"ステージ上"で広がるんだろう?と思い望んでました。
でも、その景色は"ステージ上"では、
"他人事"では、収まりませんでした。
デュノアがシャルルに対して、国民はみんな食べ物に飢えていることを伝える場面
客席を指さしながら話していて、視線が合いました。
そのとき舞台の空気に包まれて、自分がその国民のひとりになったかのような感覚に陥りました。
"客席"にいるにも関わらずお話に巻き込まれていたんです。
他にも、巻き込まれる感覚になる場面があって、
イザボー太后に捕まったジャンヌがイングランド兵に向かって自分を殺すように訴える場面
争いの象徴(きっかけ)とされてしまっている私(ジャンヌ)を生かしちゃいけない、戦争をしてはならないと。
ジャンヌはイングランド兵に向かって言っているのはずなのに、
イングランド兵と重ねて、今を生きている自分たち、客席にいる自分たちにも訴えているように感じて震えが止まりませんでした。
(ここ特にお気に入りの場面です。夏川さん怖かった。)
あとはイザボー太后の「ギターもっと音あげろっ!!」とか。
え、、、役としてステージに立ってないのに、、。
音楽さんも巻き込まれるの、、、。
そんな色々な場面で客席側も演出側も"関わる"のは予想外でした。
そして劇の途中、突如明るくなって非常灯も光り、さっとその場の空気がオルレアンの少女の世界から現実世界に戻り演者が語りました。
ウクライナの問題のこと。
戦うにも国を守るにも金がかかること。
戦いによる死者が簡単に数字で表され、命が簡単に扱われること。
女性の選挙権(性別による差別)こと。
どれも最近あったことや今も問題になっている争いや差別のお話。
そこでオルレアンの少女と現代の出来事をリンクさせて問題提起しているのかなと感じました。
そして、オルレアンの少女で出てくる問題は今も続いてしまってる。
ラストシーンで
聖母があの足音はジャンヌのあとを継ぐ者だと言って、
そのあとに当時ない銃声、爆発音が鳴り響く。
争いはジャンヌの生きてた時代より先の未来でも、今も続いてるということ。
その争いは"ステージ上"の者だけでなく、"観ている自分たち"も関わっているんだよとメッセージが込められてる気がしました。
さらにいうと、
銃声や爆発音のなか聞こえる赤ちゃんの泣き声。
その泣き声の主が自分の赤ちゃんになる可能性も十分あるんだなと感じました。
他人事ではない。
今の僕にとって、"他人事"という凝り固まった思考から、"自分も関わっているのか"という
0が1になったことが、この舞台を体験して得られたことです。
大人になるにあたって、考えなくてはならない世界情勢とか社会問題のこと。
それらに対して自分の考えを持って大人になるのと、持たないで大人になるのとでは違う気がしました。
もちろん自分で試したわけではありません。
でもなんとなくなんですけど、今回の舞台を体験して、
大人になるにあたって、その問題に対して自分の考えを持って生きたほうが良いなと思いました。
今大人になるために考え、迷走してる僕にとってとても良いタイミングであり、
さまざまな問題について考えることを始めるキッカケを与えてくれる機会になりました。
僕はまだまだ大人になれていない若輩者です。
だから僕より長く生きてる人、
今回の演者さんやスタッフさんなど、今を生きる人はもちろん、
シラーやジャンヌなど昔の人も自分の考えを残して、教えてくれているんだなと。
世界が抱える問題に対していろんな人の考えに触れる中で、自分の考えを持てるようになったら良いなと思いました。
この舞台はその初めの1歩です。
夢のような素敵な時間と貴重な体験をありがとうございました!
ごめんなさい。あと最後に少しだけ。
これはヒヨコ群としてなのですが(どうしても残したかった)、
夏川さんについていってなかったら、こんな貴重な機会に出会えることはなかったです。
そんな体験をするきっかけをありがとうございます!
夏川さんについていくと”見たことの無いドア開ける”瞬間が多くて楽しいですね~!
普段のナンちゃんとは違った表現者としての姿に驚くばかりでした!(大半ビビってた///)
本当に舞台お疲れ様でした!
おまけ(3コマ漫画)
せっかくの貴重な機会なのに、人生選択の都合上1回しか観にいけないのつら〜ん
— はる (群) (@lOLb1WJhfoFuzuO) 2022年10月6日
このくまさん嘘つきです。
— はる (群) (@lOLb1WJhfoFuzuO) 2022年10月9日
結局2回観に行ってます。 https://t.co/OuPheTzTJY
結局3回目だし、大阪きてるのおもしろい https://t.co/OuPheTzTJY pic.twitter.com/35GP7EORmy
— はる (群) (@lOLb1WJhfoFuzuO) 2022年10月16日