夏川椎菜さんと夜の向こうを目指す物語

くまの心意気を大切にして生きていたい、はるです。

 

今回は"あること"をキッカケに色々と再認識したので、ブログという形で残そうと思います。一度はなかったことにしようとしましたが、しっかり向き合った方がいいと思ったので書きました。センシティブな内容を取り上げているので、無理そうだなと思ったら読むのを止めて自分の心を大切にしてください。

 

 

夏川椎菜さんと夜の向こうを目指す物語

 

 

MAKEOVER大阪公演を終え1泊してから木曜日に帰宅した。そして金曜日、放置していた教授との案件に申し訳なさを感じつつ、自宅で作業し、いつも通り過ごしていた。

すると、Twitterの通知が鳴った。僕のツイート通知設定は、夏川椎菜さんとTrySailの公式アカウントしかONにしていない。きっとMAKEOVER関連か明日のファミ通さん関連のRTとかだろうと思い込んでいた。

でも通知欄に表示されたツイート内容は僕が思ってもいない、夏川椎菜さんの公式アカウントでは見たこともない文字が並んでいた。

見慣れない文字列に頭が追いつかなかった。でも夏川さんに何かあったのだろうということだけは、かろうじて理解できた。いつも通り食いつくかのようにツイートを見にいった。でもツイートを見にいくときの気持ちだけはいつもと違って、どこか緊張感があった。

ツイートには、『夏川椎菜、生放送番組出演見合わせに関するご報告』という文字とTrySail Portal Squareのリンクが貼られていた。

きっとこのリンクの先に答えがあるんだろうと。でもなかなか開けなかった。現実と向き合うのが怖かった。でも、見ないといけない気がして、そのページを開いた。

夏川椎菜に関しまして、関係スタッフの新型コロナウイルスへの感染が判明したことを受け、医療機関に相談したところ「濃厚接触者」に該当し、自宅待機が必要と判断されました。

これに伴い、5月6日(金)「ファミ通LIVE」出演、5月7日(土)「A&G TRIBAL RADIO エジソン」ゲスト出演、5月9日(月)「CultureZ」出演を見合わせることとなりました。

引用元:https://trysail.jp/contents/519769

このご時世で出演に関する報告。概ね察していた。もちろん一番最初に目に入ったのは『コロナウィルス』。

「コロナウィルス、知ってるぞ。僕を暗闇に落とし込んだ元凶だ。でも僕は、ナンちゃんに出会って照らされて、暗闇から脱出できた。それなのに、お前はまた邪魔をするのか。417Pちゃんねるやラジオ、ライブでいっぱい楽しい時間をくれたのに。そんな報われるべき人が?そんな理不尽なことがあるのか?」

もう色んな気持ちでごちゃごちゃだった。でもなんとか画面を見つめた。そこには唯一の救いが書かれてた、『濃厚接触者』。まだ陽性とは限らない。でもそんなもの、あやふやな言葉の定義にすぎない。実際にその現場にいたわけではないし、可能性は拭いきれない。不安の波が押し寄せてきた。取り残された気持ちから、ただただ心配することしかできなかった。「何もありませんように。」そう祈ることしかできなかった。

でもふと思った。「もっと不安なのは、ナンちゃんなのでは。」と。当日にはファミ通LIVE、毎週月曜のラジオ、さらにライブツアー中である。恐らくこちらから見えないところで、他のお仕事もある。ラジオや配信の出演者としてのお仕事は、すぐに替えがきくような話ではない。ライブは特に。

最近、夏川さんから「もっと成長したい!」そんな意志を感じることが多い。きっと「こんな形で足踏みしたくない。」そんな考えもあったのかな、なんて思った。

だから「大丈夫かな。」と自分自身の気持ちを主にして心配することから、「大丈夫だよ。」とナンちゃんの気持ちを主にして励ますことにした。今思うと、そう自分が抱えた不安をどうにか拭い去ろうとしたのかもしれない。

早くもヒヨコ群は動いていた。もしかしたらナンちゃんに気持ちが届くかもしれない『#夏川椎菜に届け』でヒヨコ群がいっぱい想いをのせて発信していた。もちろん僕もした。3つの想いをのせて。

仕事柄ゴールデンウィークがないと言ってたナンちゃん。状況は悪いかもしれないけど、せっかくできたお休みだし、溜まってるであろうやりたいゲームや映画を満喫して欲しい。ライブの疲れもとって欲しい。ひとまず気持ちを切り替えて欲しかった。

そしてもし仮に少しの間、生の活動に触れられなくてもヒヨコであり続ける、離れたりしないと伝えたかった。それだけのものを僕はナンちゃんにもらった自信があった。今までナンちゃんが頑張った証が残ってるから。恐らく勝手に417Pちゃんねるの動画見漁って、わいわいしてる。

最後に笑って欲しかった。どちらに転ぼうと、再会したときはお互いに笑ってたい。そもそも悪いのはナンちゃんでも周りの人でもないのだから。ぼくは笑ったナンちゃんの顔が1番好きだから。再会したとき、互いに笑えば、きっとそこには晴天が広がってるから。

 

公式の報告から1時間半程、再び通知が来た。今度はどんな内容か、、、考えるのはやめた。ツイートを開くと予想していない内容だった。

ブログが更新された。ナンちゃん本人から。そしてなによりタイトルが『健康観察しまーす』。完全に不意をつかれた。

夏川椎菜さーーん







(*>△<)< はい!元気です!!

引用元:https://ameblo.jp/natsukawashiinablog/entry-12741304513.html

顔文字も含め、文字数にしたらたったの20文字程度。それなのに、心に引っかかっていた何かが消えた。まるで魔法のように。それと同時に視界がボヤけた。気づけば涙していた。顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いた。でも笑いながら「ナンちゃんのばーか。ばーか。」何度も言った。そして最後に「よかった。ありがとう。」と呟いた。

 

それ以降は楽しむことしか考えていなかった。報告当日に配信予定のファミ通LIVEは天さんが代打してくれることになった。

これくらいのツイートができるくらいにはなっていた。とはいえ、急に決まった代打だ。そこまで過度な期待はしなかった。何より

ナンちゃんは「いつも2人に助けてもらってる」そういう話をよくする。普段はこちらから見えないところで支え合ってると思うが、いざこうして支え合いが見えると言葉がでなかった。きっと今まで積み重ねてきたものがあるからかな、なんて感じた。

あの時の天さんは本当にカッコよかった。急な代打に、慣れない生配信でのゲーム実況。それなのに「ナンちゃんの代わり、やってる!」そんな意志を感じた。

遊ぶゲームは『春ゆきてレトロチカ』、ミステリーアドベンチャーゲームだった。ミステリーと聞いてふと思った。「ナンちゃん謎解き好きだし、やりたかったろうな。」と。不安とは違う、別の気持ちが沸いた。

 

多忙な日々が続き、気づけば月曜日になっていた。大学に向かう電車でTwitterを眺めてるとCultureZの代打情報が流れていた。

同じ事務所でナンちゃんの後輩であるhalcaちゃんだ。以前ナンちゃんがhalcaちゃんについて、妹のような存在だと言っていた。楽しみにはしていたが、忙しかったのもあり、やんわり聞いてようかな程度に思っていた。乗り換え電車を待ってると、ナンちゃんのブログ更新通知が来た。

自宅待機も今日で5日です。

依然熱はなく、心身ともに元気です。

引用元:https://ameblo.jp/natsukawashiinablog/entry-12741848993.html

どうやら何事も無いらしい。本当に良かった。本当に。続きには近況が書かれていた。

ためていたドラマや映画を消化し
思う存分YouTubeをみて
GANTZを20巻ほど一気読みし
眠くなるまでゲームに勤しみました。

(中略)

買い切りのゲームアプリを迷うことなく落とし、漫画サイトにて大量のポイントを購入、

ランチにはウーバーイーツをきめるなど、まあとにかくやりたい放題!

挙げ句の果てに……!!!

ここ数ヶ月迷いまくっていたコンピューターミシン(よんまんえん)を

迷いなくポチぃいいいい!!!!

ポチぃいいいい!!!!🐶

引用元:https://ameblo.jp/natsukawashiinablog/entry-12741848993.html(一部改行消してます)

もはや日本全国誰よりも大型連休(外出禁止)を満喫してそうで笑った。正直、気持ちを切り替えてるなら、あとは心配してなかった。だってナンちゃんはおうち時間を楽しむプロだから。最後に

halcaのファンの方々にはもちろん、

夏川CZリスナーも、ヒヨコ群も、


是非聴いて、お便り送って、halcaを応援したげてね!

引用元:https://ameblo.jp/natsukawashiinablog/entry-12741848993.html

ブログを読んで、なんとなく聞く気持ちから、しっかり聴こうという気持ちに変わった。それが自分にできる、halcaちゃんへの最大の感謝だと思った。

数十分後、LINEの通知が来た。

夏川椎菜さん公式LINEより

またしてもナンちゃんはお家からでもできる楽しいを発信してくれた。いつもそう。悔しいのに、楽しい。そうさせてくれたのは、いつも夏川椎菜さんだった。

 

CultureZを聴くために必要な作業をひたすら進めた。そして月曜CultureZまであと1時間。またしてもLINEの通知が来た。そこには驚きの内容が書かれていた。

夏川椎菜さん公式LINEより

「ナンちゃんの声が聴ける...?」実感はなかった。でも心はずっとそわそわしていた。

 

CultureZが始まり、halcaちゃんが呼びかけると、「もしも〜し」と懐かしい声が聞こえた。間違いなかった。間違えるはずなかった。大好きなあの人の声だった。間違いないはずなのに、信じられなかった。嬉しさが込み上げてるのに、瞳が潤んだ。電話越しの声だからだろうか。どこか温かさを感じた。いや、この温かさは、電話越しだからではない。

お休みで何をしていたか、話し始めた。僕は目を閉じて耳を傾けた。その声はとにかく楽しそうだった。まるで子どもが「今日こんなことあったの!」と、お話してるみたいだった。僕はいつの間にか泣き、「うんうん。」と頷きながら聴いた。聴いてるだけなのに、自然と笑顔になっていた。やっぱりナンちゃんのお話も、その声も好き、そう思った。

 

ナンちゃんの予言通り、halcaちゃんはカフに何度か負けた。その光景を見て、初回放送のナンちゃんを思い出した。

ナンちゃんのお話は面白い。もしかしたらそれは、全く知らない人から見ればお話上手と、"才能"という言葉で片付けられるかもしれない。でもhalcaちゃんが『夏川さんの出来事メモ帳』についてお話していて思った。「夏川椎菜さんは確実に努力している。」夏川椎菜さんのがんばりを拾って、それを認められるヒヨコでいたいと思った。

 

火曜日以降、バイト先の悪いオトナに使いまわされせいで、目まぐるしい日々だった。

そして土曜日『SECONDSHOT NIGHT Girls Party 2022~コラボレーション~』の日が来た。ナンちゃんも出演予定だ。『公式から出演者変更について、お知らせがないから、いるに決まってる』言われればその通りだ。けれど、ナンちゃんに会える実感がなかった。

会場に入って真っ先に、ステージ上に黄色があること。席が5つあるのが目に入った。「もしかしてナンちゃんいるの…?」ようやく実感し始めた。でも変わらず、心のどこかがそわそわしていた。いくら経っても心の準備はできることなく、イベントの幕が上がった。

上手からPyxisが登場するのを見た瞬間、下手のステージ横をずっと見つめていた。TrySailのメンバーが1人1人顔を見せた。天さんに続き、もちょ、そして。ナンちゃんがいた。不思議な感覚だった。でもこの不思議な感覚に覚えがある。Double the Capeで夏川椎菜さんを初めて目にしたあの感覚に近い。

普段画面越しに、417Pちゃんねるを通して、夢の世界の人物だった夏川椎菜さんが目の前にいる事が信じられないくらい嬉しかった

夏川椎菜さんとの出会い〜Pre-2nd - はる

イベント中、出演者がカメラを扱うコーナーをやるにあたり、アルコール消毒するよう呼びかけられた。そのとき僕は見ていた。ナンちゃんが誰よりも長く手を擦り合わせていたこと。指と指の間まで、しっかり消毒していたこと。もう乾いてるはずなのに、ずっと。まるで「絶対かからないように。絶対うつさないように。」と想いを込めるように。

もしかしたら、ただ単に癖なのかもしれない、深読みかもしれない。でも僕はそこに全てが詰まっている気がした。

僕は持っていたPre-2ndのタオルを握りしめ、あのMCを思い出した。

「みんなの前でライブができることってほんとに奇跡みたいなことなんだなって思います。全然当たり前のことじゃないですし、今こうやってみんなで集まれてること、生配信のみんなもライブが見られてること、そして私がステージに立ててることが、全部当たり前じゃなくて、すごい尊いものなんだなって思います。」

(一部言い回し変えてます)

イベントでいっぱい笑って楽しんだ。声が漏れないよう笑うのに必死だった。その時を噛みしめるように。

 

再びやってきた月曜深夜1時。画面には見覚えのある景色が映った。

お決まりの台本のあと、

ナンちゃんは第一声、笑いながら言った。

「ただいま!」

それに対してTwitterでもYouTubeのコメントでも

「おかえり!」

ぼくも”そう言って笑った”。

 

ナンちゃんの大型連休が終わったとともに、

平和な日、平日が戻ってきたと感じた瞬間だった。

 

 

おしまい

 

あとがき

今回、ナンちゃんは『濃厚接触者』と判断されましたが、今まで色んなイベントや配信に出演されていたのに、そんな話は1度も耳にしなかったです。本人含め、ミュージックレインさんも周りのスタッフさんもずっと気を緩めずにいたんだと思いました。

正直想像したくないですが、もしかしたら次は陽性と報告されるかもしれません。”平日”と表現しましたが、いつそうなってもおかしくない状況に変わりないと思います。だから今という時をしっかり噛み締めたいと思いました。

それは自分たちも同じで、自分がそうなってしまえば、元も子もないです。ライブ会場でも、打ち上げでも、そして普段の生活でも。わいわい群活するには健康でいないといけませんからね。

 

あー、早くバイトのシフト変わらないかな。もう高校生のときほど体力ないからキツいよ…。バイト先の悪いオトナのようにはなりたくないな。と愚痴で締めさせていただきます。読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

ありもしないことばっか起きそうな 世界だからさ

ありもしないような眩い瞬間 君と見たい

数えきれない 何回も願った また会えること

『ナイトフライトライト』-夏川椎菜 作詞:ワタナベハジメ

 

 

はる